毒親家庭出身者は子供は作りますか？

私は毒親出身です。

母親には、幼い頃から容姿や服装を指摘され続けて

ギャンブル依存症の父には、毎日お金をせびられて一日２時間～３時間は暴言を聞かされ続けられて

「お前には何もできない」という洗脳を受けておりました。

（もう自己肯定感はズタボロです・・・）

家を出る日に、父が言い放った言葉です。これから結婚する娘に言う言葉かッ！！

実母には、母になりたい気持ちすら否定される・・・

毒親に関しての本やネットを見ると

"毒親育ちだから、子供を作らない"

"毒親育ちだから、結婚しない”という言葉を結構見かけます。

極論

”毒親育ちは子供を作るべきではない”という言葉も見たことがあります。

私は若い頃、幸せの家庭を持つ強い憧れと、こんなに不器用な私が家庭を持って幸せになれるはずがないから、一人で誰にも期待せずに生きていく方がいいと思っていたので、結婚しない・子供を作らないという意見も痛いほど分かります。

16歳の頃、実姉（二児の母）に

「自分の親にきちんと育てられなかった私はいつか親になって、子供を育てられると思う？」と尋ねたことがあります。

「私がなんとかなっているから大丈夫よ！」

とこたえてくれました。

 その頃から１０年以上時がたち、結婚して新しい家庭をもった時は

”自分が家庭に恵まれなかったぶん、絶対に私の子供は世界一幸せにするぞ！！！”

という気持ちに変わっていました。

夫タロウ君との結婚生活はとても幸せなものです。

父に幾度となく言われた

「誰のおかげで食べていけると思っているんだ！！」という言葉も一度も聞いたことがありません。（よく母や姉も言われてた）

タロウ君はとても穏やかな性格でほとんど怒りません。

平和な日々が続くと、今まで怒鳴られて生きてきた長い時間の無駄さに、もの凄くむなしい気持ちが襲ってくる時もありましたが、

”負けてられない！私の人生はこれから！”と自分を鼓舞していました。

しかし、不妊という壁にぶちあたってしまい、子供について考える時間がたくさん出来るとだんだんと母親になる自信がなくなることが時々あるのです。（特に夜のお布団タイム！）

やっと、人並みの暮らしが出来るようになったのに不妊治療に苦しむなんて、神様に私なんかが親になるべきではない・・・と言われているような気さえしてくるのです。

そんな時、タロウ君は「ぷち子なら大丈夫。苦手なことがあれば俺がやってあげるから」 と寄り添ってくれます。

子供は一人で育てるものじゃない。もし私が子供に対して間違った事をしたらこの人が正してくれると思えました。

穏やかで、家事もたくさんしてくれている彼なら良いお父さんになるのは間違いないと思います。

私は現在、不妊治療をして子供をのぞんでいます。

２０代前半までの私は、結婚は怖かったし、子供は好きだけど親になるのも怖かったし、私なんかがなってはいけないと思っていました・・・

しかし、タロウ君となら大丈夫と思えることができました。

これが、もし違う人だったのなら、子供は作らずに２人でのんびり過ごそうとなっていたかもしれないし、結婚はしないで自由きままに過ごしていたのかもしれないです。

先ほど登場した姉の話ですが、姉は重度のうつ病を長年患っています。

認知療法などをして、どう自分や親と向き合うのか試行錯誤しています。

そんな姉ですが、姪っ子達とよく話し、愛して、相談にのったりと頼りがいのあるとても良い母親をしていると思います。

でも、子供達に向き合っている時に

「こんなこと自分の母親はしてくれなかった・・・」と自分の子供に嫉妬することがあるそうです・・・

親元から離れたからといって毒親の呪縛は、簡単に消えるものではないと思います。

どんな選択をしても、自分の人生を歩んで幸せになる人が増える事を心から願っています。