妊婦とコロナと高校卒業
私は先日まで30代主婦で妊娠しながら女子高生でした。
卒業の時期もコロナは流行しており、最新の注意をはらって日々を過ごしていました。
卒業時期は妊娠初期で妊娠後期に羅漢した妊婦さんは無事に出産している方も多いという状況でしたが(後遺症の有無は今も分かりませんが)妊娠初期に羅漢した時はどうなるのかと未知の領域・・・絶対にかかるわけにはいかないと思ってました。
妊娠発覚当日に進路の三者面談があったので、その後すぐに学校の担任の先生に妊娠報告と今後の学校生活について相談した日が懐かしい・・・一番最初の妊娠報告が親より先に担任の先生になるとはね・・・ははは
ちなみに三者面談は担任、タロウ君(旦那)、ぷち子です。旦那さんと三者面談なんてレアっしょ!
幸い卒業間近にテストを受けなければならない教科は2教科!
そのうちの1つだけ必須で、1つは予備だったので教室にいる時間を減らすためポイッとすてました。
前期に頑張ったかいがありました。
前期中は11教科必須科目があり、手術入院(子宮筋腫、チョコレート嚢胞の手術)をしながら病室でレポート書いたりしてました。
度重なる入院(内膜症も起こした)で出席日数もギリギリだったのですが、腹切り状態で気合いで登校しとりました。
当時の担任の先生は後期もあるので、身体を無理せずにと気遣って下さってました。
その頃はコロナでこんな世の中になるとも思ってなかったので、目の前の事を1つ1つ頑張るって本当に大事な事だと身に染みました。
多分そこで甘えて、後期にまわしていたら産後の卒業となり、数年は卒業は遅かったと思います。
妊娠初期!絶対にかかってはいけないテストを抱えていた私の元に1通のメールが学校から届きました。
【学校の生徒から、コロナ患者1名がでました】
ええー!やっぱり学校行くの怖いなぁ、、、後はテストだけ受けて、受かれば卒業なのに・・・
担任の先生に相談した所、別室で特別に受けてもいいですよ~との事。
先生に本当にありがとうございます!と感謝の気持ちを伝えたら
「当然の事です!」との事、マザーテレサかよ!!
試験当日、指定された教室へ向かうともう一人生徒がいました。
同じクラスの38歳の癌と闘病中の方でした。
大半は若い子なのですが、通信制高校は自分を含め色々な方がいるなと思います。
他にも定年を終えて、高校だけは卒業したいというお爺さんも通ってました。
広い教室で2人だけで対角線上に離れてテストを受けました。
2人だけの為に監視員の教員もつけてくださり、安心してテストに取り組む事ができたおかげで無事に卒業までの単位をとることがてきました!
テストも乗り越えて、いよいよ卒業式・・・人が集まるやん!!
・・・ということで、卒業式に参加しないことにしました。
担任の先生やタロウ君にはお世話になったので、ちゃんとした形で卒業式に参加出来なかったのは残念でした。
流石に卒業証書は郵送では送れないとのことで、後日職員室で授与式をして下さいました。
一年間という短い間の30代女子高生でしたが、勉強する事は楽しく先生方も本当によくしてくれて、充実した学生生活をおくることが出来ました。
進路は大学に進学する予定でしたが、コロナと妊娠の体調不良でとりあえずおやすみにしてます。
一年前は中卒で子供を望んでいた自分にとって、なりたい自分に少し近づいた一年でした。
人よりは遅い足ですが、これからもゆっくりと人生を一歩一歩歩んでいければと思います。